それでも親が私に言った最悪な言葉と、限り無い親の愛 そして子供の愛

親って一体何?

私は厳格な家庭で育てられました。親の引いたレールの上を歩いてきました。その事については後悔もしておりませんし両親に感謝もしております。しかし、私が自我を持ち自身の意見をは発するようになってから、親は変わりました。自分たちの言うことを真っ直ぐに聞かない私が疎ましかったのか、説明するのが面倒くさかったのか、親離れと子離れを考えての事だったのか、それは分かりませんが、このくらいの時から私は本当の自分の意見を言うのをやめました。今から考えるとそれがうつ病への入口だったのかもしれません。

PMDD を発症してから私はできる限り努力しました。最初は親には内緒で。でも、悪化の一途を辿る一方でした。ある日親の前で爆発したのがきっかけで全てばれてしまいましたが、親は見て見ぬふり。本当は話を聞いて欲しいのに。ちゃんと向き合って欲しいのに。

ある日。。。

父は私に怒鳴り声で言いました。「お前のせいで家族みんなが苦しんでいるんだ!!」と。「いい加減にちゃんとしろ!!」と。

私にとっては、それは全て私が悪いとしか思えませんでした。そう。あなたの言う通り私の存在が全ての元凶。じゃ、なぜ産んだの??そんなことを言うために産んだの?私の存在を全否定し、私が話を持ちかけると、そそくさと逃げる。医者にも1度も着いてきたことはありません。私の知る限り、精神を病んでしまった人間との付き合い方など調べたこともないと思っていました。

そして、10年以上も苦しんで、この全否定の言葉。地獄でした。実家にはもう足は踏み入れない。この言葉は一生忘れることは無いでしょう。自殺する時、遺書にも書くつもりでした。

精神疾患者と家族の関係はとても難しいのは以前のブログでも執筆していますし、承知しています。でも、決して言ってはならないことがあるのです。その言葉を私に彼は怒鳴りつけました。母は案の定、見て見ぬふり。愛情は注いでくれたと思います。それは確実に。でも都合の悪いことからは逃げる事しかしなかった。娘のために立ち向かおうとはしなかった。娘のために、なにがいいのかも考えようとしなかった。もちろん、世の中にはもっともっと毒親がいるでしょう。その中でも私は恵まれていた方だと思います。でももう、いいでしょう。もう憎んでもいいでしょう。どれだけ心配してくれていても、逃げてばかりで、例えば「こうゆうのしたらどおかしら?」という一言すらない。いや、そういう時の私にはその言葉が届いていなかったのです。挙句の果てには全てが私のせい。もうあの人たちとは必要最低限、そして、私からのお声掛けはしない!

その時私は決心しました。

私とミニチュアシュナウザーのファンク

愛情

その後、私からの連絡は一切絶っていました。しかし、暫くして母は話はしませんが、顔だけを見に来てくれたり、食べ物を持ってきてくれたりするようになってきました。ただ、私の中の蟠りはまだまだ消えてはいませんでした。するとある日、弟が来たのです。彼は言いました。「親は分かっている」と。「ただ、あの人たちももう歳なんだ」と。「自分も腹の経つことはたくさんあった。でも、もう私達の代なんだよ」と。

涙が止まりませんでした。そうです。彼も私と同じ様に我慢を強いられてきたのです。その彼が私を諭してくれたのです。その時、「私が折れなければいけない」とやっと素直で穏やかな気持ちが戻ってきたのです。

後日、私は実家へ行き、父に「この間ごめんね」というと、父は別に何も言わずに普段通り接してくれました。ミニチュアシュナウザーのファンク君は相変わらず甘えて来てくれました。

親の愛。兄弟の愛。動物の愛。長い時間がかかりましたがやっと私の中で全てが繋がり、そして彼らの愛情を普通に素直に受け取れば良いのだと言うことに気づいたのです。見守る事しか出来なかった両親の辛さも理解出来ました。最後に弟が私に言葉をかけに来てくれた彼の優しさにも気づきました。私は家族みんなの愛情の中でもがいていたのです。

情けないですが、それに対して私は「ありがとう」という言葉しか見つかりません。でもその「ありがとう」には私の精一杯の感謝の気持ちを込めて、これからは家族を信頼していこうと思います。そして、その気持ちを彼らに伝え、休憩し、また立ち上がる。進み始める。それこそが親の希望であり、子供の愛だと確信します。

aya

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